ヘルシンキ滞在記録

2014年03月11日 01:04

ヘルシンキ研究生活始まりました。記録します。

 

3月10日(月)、晴れ。ヘルシンキ大学1日目。朝9時過ぎにエミリアのオフィスに到着。さっそく仕事にとりかかる。宇宙天気の新しい論文について独立に考えてきたことがだいたい同じだった素晴らしい。ボスのコスキネンさんのオフィスにエミリアと突撃し、滞在目的と最近の論文をまとめて報告。カタリーナと合流して大学のカフェテリアへ。サーモンのスープがおいしい。午後は、博士論文執筆中のアレックスとコロナ質量放出の変形ほかを議論し、投稿論文執筆中のカタリーナと2段階急始の仕組みを議論したところで時間切れ。マチルダのお迎え付き添い&カフェでケーキとカプチーノ。明日はヘルシンキ大とフィンランド気象研究所の合同セミナーで宇宙天気について話します。金曜にアールト大でも何かしゃべる予定。

 

3月11日(火)、晴れ。朝9時、6番のトラムでフィンランド気象研究所へ。ダンとノーラに挨拶。すぐイギリスに行くというアニカを捕まえて一緒にランチ後、急いで太陽プロトンのモデルを説明。セミナーで宇宙天気モデリングの話を1時間。ダンとノーラがFMIの見学コースに連れてってくれた。オーロラの最新データを見せ合って議論しているうちに時間切れ。夕方、バスと地下鉄を乗り継いでダウンタウンに向かい、キルスティ夫婦とエリザベスが合流してディナー。チーズとワイン。ホテルに戻ったのが夜10時くらい。

図1:フィンランド気象研究所で、昔の魚眼カメラにダンとノーラ

 

3月12日(水)、晴れ。朝9時、6番のトラムでフィンランド気象研究所へ。朝コーヒーを買って、ダンとノーラと新オーロラ計画で問うべき問題について話を詰めた。ノーラにラジオペンチを借りた。アラビア工場まで歩いてランチついでに本場のムーミンマグをゲット。午後はヘルシンキ大学へ移動し、エミリアの部屋でコロナ質量放出と太陽サイクルの話を詰め終わった。途中でカタリーナが来てくれた。メールを見たら、塩田くんの新しい太陽風シミュレーション論文が受理されたと日本から朗報!なんでもサブストーム動物園計画があるんだとか。なぜ動物園計画が流行しているヨーロッパ。730番のバスでダウンタウンに戻り、エミリア、サミ、マチルダと、ユーリ、というレストランで待ち合わせてディナー。マチルダにキティ―ちゃんを差し上げました。

 

3月13日(木)、晴れ。メールを見たら礒野さんのNO観測論文が受理されたと日本から朗報!朝10時前にFMIへ。ダンとオーロラ観測の細かい話を詰めて、壊してしまったラジオペンチをノーラに返して、アリがヨーロッパ地磁気誘導電流モデリングの最新情報、それからミンナがグローバルMHDとブラソフコードの最新情報を紹介してくれた。宇宙天気モデラーの若いD論学生2人に今書いている論文を教えてもらい、セバスチャン、ノーラ、マックスとランチへ。FMIを去る前にリサの磁気圏モデル長期ラン結果について議論した。大学へ移動し、宇宙天気モデリングのプロポーザル執筆中のエミリアと数時間、幾つかの重要論文と問題点について確認作業。すっかり疲れて、サミとマチルダの待つおうちへ移動。トナカイのハムとか、黄色いベリーとか、口の中で音の鳴るチーズとか、ダビンチのワインとか。マチルダがフィンランド語をたくさん教えてくれた。サミが送ってくれて、迷子にならずに数分でホテルに到着。

 

3月14日(金)、今日も晴れ。朝食を食べながら無理やりフィンランド単語をインストール。急行列車はピカユナ。速達はピカキルイェ。塩辛いはスオライネン。雪はルミ。魚はカラ。クースィはモミノキ、あるいは数字の6。水はヴェスィ。というわけで朝イチでヘルシンキ大学に行ってラミと太陽プロトンモデリングの議論。それからエミリアのオフィスで仕事中、シャブナムがショックリスト作成の話を教えてくれた。午後はエスポーにあるアールト大学へ移動し、オーロラ高速データと磁気圏シミュレーション結果を紹介。ケルビンヘルムホルツ研究で名前を知っていたカタリーナ、サブストーム研究で名前を知っていたトゥイヤと話し、ほかポスドク・学生の研究成果を聞いて今回の仕事が終了。帰国します!明日は雪らしい。