スウェーデン王立工科大学の滞在記録

2014年03月04日 16:11

ストックホルムに入りました。手短に記録します。

 

3月3日(月)、雪。午前中はUNISでコーヒー飲みながら若いポスドクのダニエルとステファンと談話。ケルビンヘルムホルツ専門家のトーマスには会えず。フレッドに送ってもらって午後2時過ぎにロングイヤービエン空港を出発。まだ体調が万全ではない。トロムソで一回降りて、オスロで乗り換えて、ストックホルムの空港について、バスに乗って、タクシーに乗って、やっとストックホルムのホテル(Mornington)に到着したのが夜の11時ごろ。

 

3月4日(火)、曇り。朝8時半、歩いて大学へ。公園を通り過ぎてキャンパスに入り、難なくアルベンラボ31に到着。コーヒーまでゲットする余裕っぷり。待ち合わせの9時半にニコライが走って登場。ものすごい過密スケジュールの合間に相手をしてくれるということで、まずは手短にラボ見学へ出動。インペリアルは磁場のラボだったが、ここは電場のラボである。どうやら今週の課題ということで、必死に爆音スピーカーを作っている大学生がたくさんいる。そんな大学生たちを横目に、ひととおりぐるっとアルベンラボを説明してもらうと、あちこちに無造作に散らばっている小物が、実はロケット観測や人工衛星観測で重要なアイテムだったのか、、とわかってきた。学生たちが食堂を占領する前にスタッフ5人で駆け足でランチへ。ニシンのフライとベリーのジャムとマッシュポテト。食後に構内の名所をニコライが案内してくれた。レンガの国だ。アルベンラボに戻って少人数セミナー(http://www.kth.se/ees/kalender/ground-based-high-speed-imaging-and-stereo-imaging-of-aurora-1.458872)。大人5人(うち偉い人が2人)と学生1人を相手に1時間、濃密なセミナーになりました。それから数時間でニコライと必要な議論を詰め終えた。外が暗くなったところでストックホルムの中心街まで歩いて移動。星も月も見えて冷えて寒かった。特別なディナーで初日からロケットスタートで満たされました。明日は午後に集合するように言われて、ホテルまで教授の車で送ってもらいました。

図1:アルベンが、ここで研究していた。そしてノーベル賞。

 

3月5日(水)、曇り。ちなみにAlfvenは正式にはアルビあンと言うらしい。fは単に飾りなので無視らしい。そして「あ」にアクセントらしい。あとStasiewictzはスタシエヴィッチ。はい・・というわけでLundin氏によるプラズマ工学のセミナーを聞いた(HiPIMSという分野。マイクロ秒単位で進行するディスチャージ自体が興味深い。ちなみに私のセミナーの証拠を発見)。うっかり建物の外に出て中に入れない可愛そうな子になってドアの向こう側に茫然と立ち尽くしていた私をアニータが救助。それから若いポスドク2人、ルーバ(つづりはLove)とビンによる、オーロラ加速域と電場に関するクラスターの新しい解析結果を全部教えてもらって吸収した。ドンピシャのポスドクだという二コラはキルナに出張中らしい。それにしても40V程度とはいえ、高度2-3万キロまで加速域が伸びていて、さらに一桁オチの0.1/ccキャビティがそこに生成しているという事実は、単純に知らなかった。大変興味深い。明日の午後は教授3人と議論する予定。

 

3月6日(木)、晴れ。また可哀相な子状態になっていた私をたまたま発見したアニータが部屋のカギを開けてくれた。慰められた。アールト大学のキューブサットのセミナーを聞いた。基本的にフィンランドの話だったが、学生プロジェクトのレベルが高くて驚いた。とはいえ5年くらいの蓄積があったらしい。宇宙飛行士が普通にセミナーにいる。すぐにヨラムを捕まえてオーロラ加速域の議論、アニータとtranspolar arcと偽サブストームの議論、とはしごして夢中に楽しんでいるうちに気づけば時間切れ。廊下を歩いていた学生のヨアキムと夕食へ。東北大に留学していたということで、ラーメンが好きということで、そして友人にもらったという漢字の名前が夜悪鬼無。これにてKTH滞在は終了。あっという間だった。また皆に会いたい。(次週、ヘルシンキ編に続く)